事業用自動車事故調査報告書の公表について

事業用自動車事故調査委員会が新たに公表した「事業用自動車事故調査報告書」について、(公社)全日本トラック協会から本件に係る周知依頼がありました。

今回公表された事案1の大型トラックの追突事故では、長時間労働による疲労の蓄積、適性診断結果を踏まえた指導不足、被衝突側にあっては、緊急停止した際の危険防止措置が不十分であったことなどが原因のひとつと考えられます。

事案2の大型乗合バスの追突事故では、体調不良時の具体的な対応方法が不明確、遅れを取り戻すための速度超過があったことなどが原因のひとつと考えられます。

つきましては、下部に掲載しております調査報告書を運行管理者や運転者への指導教育に活用し、より一層の安全運行に努めていただきますようお願いします。

~調査報告書の事故概要~

○大型トラックの事故事案
大型トラックが東北自動車道の第1車両通行帯を走行中、故障のため同通行帯に停車していた大型貸切バスと同バスの後方で故障対応していた運転者及び乗客2名に衝突した。この事故により大型貸切バスの運転者及び乗客2名が死亡し、大型トラックの運転者が重傷を負った。

調査報告書【概 要 版】
調査報告書【報告書本体】

○大型乗合バスの事故事案
福岡・東京間を2名乗務で運行する大型乗合バスが、乗客17名を乗せて新東名高速道路の第3車線を走行中、同車両通行帯を左方にそれ、第2車両通行帯を走行していた大型トラックに追突した。この事故により、大型乗合バスの運転者及び乗客6名が軽傷を負ったほか、大型トラックの運転者が軽傷を負った。

調査報告書【概 要 版】
調査報告書【報告書本体】