本年、7月末までに報告があった全都道府県の熱中症の件数を取りまとめたところ、昨年の同時期の状況より報告件数が多くなっていました。
熱中症の発症のピークが、一般的に7月から8月であることを踏まえ、8月以降のおいても、職場における熱中症予防対策の更なる徹底が必要です。
一方、労働者の熱順化(熱に慣れ当該環境に適応すること)については、熱へのばく露が中断すると4日後には順化の顕著な喪失がはじまります。
このため、夏季休暇後など、一定期間暑熱環境における作業から離れ、その後再び当該作業を行う場合等のおいては、労働者は熱に順化してない
状態に再び戻っていることが想定されることに特段の注意が必要です。
つきましては、8月以降の職場における熱中症予防対策の徹底に向け、労働者の熱順化の状況を踏まえた対策の実施に留意する等、熱中症予防
対策に一層取り組んで頂くようお願い致します。